Last Updated on 2021年5月31日
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2021年7月から納税証明書のPDF交付が可能に
2021年7月から、e-Taxを通じて納税証明書をPDFで受け取れるようになります。
特にこれまで税金の納付をPay-easy(電子納税)、ダイレクト納付、クレジットカード納付で行っていた
方(領収書が発行されたかった方)にとってメリットが大きいです。
ネットで納付されている方は、紙の領収書が発行されないからです。
銀行等は手続にいまだに紙の領収書を要求することが多く、
ない場合は納税証明書を求められます。
その際にわざわざ税務署へ行くことなく、e-Taxを通じてPDFで納税証明書を
入手できるようになりました。
納税証明書の受け取り方法
納税証明書は、以下の方法によって受け取ることができます(2021年7月以降)。
- 税務署で申請して受け取る
- 申請書を税務署に郵送して受け取る
- オンラインで申請して税務署で受け取る
- オンラインで申請してXMLファイルで受け取る
- オンラインで申請して書面で受け取る
- オンラインで申請してPDFで受け取る(←今回あらたに追加)
このうち、1.、2.、3.は税務署・郵便局に行かなければいけないので却下。
税務署や郵便局は、このデジタル時代に行ってはいけません。
4.は、XMLファイル(ブラウザなどで開くことのできるファイル)で受け取る方法ですが、
この形式で提出を認めている銀行等がほぼないので除外です。
結果として今まで5.の「オンラインで申請して書面で受け取る方法」しか
有効手段はありませんでしたが、どうしても書面郵送のための
時間が数日程度かかっていました。
そこで今回認められたPDF交付はすべてオンラインで完結できる方法として非常に有効と考えています。
銀行等も、「PDFではダメ」とは言わないとでしょう(言わないでほしいです)。
納税証明書の申請に必要なもの
納税証明書をe-Taxで申請するためには、
- 利用者識別番号(e-Taxで誰でも申請できます)
- マイナンバーカード(法人の場合には代表者のもの)
- ICカードリーダライタ(マイナンバーカードを読み取る装置。家電量販店で1,000円ちょっとで売っています)
- インターネットバンキング契約をした銀行口座(電子納税に必要)
の4つが必要です。
申請の方法
まだ申請方法は公開されていませんが、従来のオンラインで申請する方法と
ほぼ変わらないと考えられます。
まずe-Tax(Web版)にログインして
申告・申請・納税メニューを選び、
新規作成→操作に進むを選択し、
納税証明書の交付請求(電子交付用)を選択します。
現時点ではXMLファイルのみ申請可能ですが、「PDF用」が選択できるようになるかと思います。
その後提出先の設定、証明書の選択、使用目的などを入力して
電子署名の上送信します。
送信後、手数料のお知らせが届き、電子納税を行い、PDFで納税証明書を受け取る
という流れです。
留意点
- PDFファイルは何度でも使えます。
- PDFファイルはプリンターから印刷ができます。(コンビニの印刷サービスでも可)
- 印刷したPDFファイルの納税証明書も何枚でも印刷して使用することができます。
こちらに、国税庁のリーフレットがあります。
まとめ
2021年7月から、納税証明書がPDFで受け取れるようになることとその手続きを説明しました。
これまで税金の納付をPay-easy(電子納税)、ダイレクト納付、クレジットカード納付で行っていた
方は領収書が発行されなかったため融資の手続等の際に納税証明書を入手しなければならず、
手間だったと思います。
今回e-Taxで素早く納税証明書を入手できるようになったことは大きいです。
是非、ご活用ください。