【フリーランス向け】外貨で売り上げた場合の為替レートはどうするか

Last Updated on 2023年8月8日

個人で、Upwork、freelancerなどの海外のクラウドソーシングサービスを使って

外貨で収入を得ている方のご相談が増えてきました。

このような場合、

  • いつのレート?
  • どこのレート?

で円換算を行うのか、迷われる方が多いです。

本記事では、フリーランスが外貨で売り上げた場合の為替レートの説明をします。

 

いつの時点の為替レートを使うか?

売上の円換算は、取引日のレートを使用します。

具体的には

  • 納品書の納品日
  • 請求書の発行日

が該当します。

クラウドソーシングでは顧客に成果物を納品した日のレートを使って、売上を計上します。

 

為替レートのない土日祝日の場合どうするか?

取引日が土日祝日で為替レートが公表されていないときは、

同日前の最も近い日のレートを使って換算します。

(土日であったら、金曜日のレートを使うなど)

 

どこで公表されている為替レートを使うか?

為替レート表は多くの金融機関が公表しており、それぞれ異なっています。

どのレートを使うかは、正式に決まっていません。

普段お使いの、金融機関のものを使うと良いでしょう。

ただし、一度使ったら継続利用が原則です。

レートには

  • 電信売相場(TTS)
  • 電信買相場(TTB)

がありますが、原則は上記2つの仲値であるTTMを使用します。

ただし、継続適用を条件に、電信買相場(TTB)を利用することもできます。

 

手数料が差し引かれている場合

PayPalなどの決済代行会社を通している場合、手数料が差し引かれます。

この場合、手数料を差し引く前の金額を売上にします。

手数料は、別途TTM(TTSでも継続条件で、可能)で換算した金額を支払手数料に計上します。

売上は、「総額」で計上することが原則ですので、ご注意ください。

 

円預金に入金した場合

外貨預金から日本円の口座へ入金した場合には、

入金額と外貨の円換算額との差額を為替差損又は為替差益で処理します。

外貨の円換算額は、複数のレートが混じっている場合には

移動平均法によってその払出時のレートを計算します。

 

なお個人の場合、年末に外貨預金やPayPalに外貨が残っていても、

円に換算する必要はありません(法人は円換算する必要あり)。

 

 

まとめ

海外のクラウドソーシングを通じて収入を得ている人からの質問に多い、

外貨で売り上げた場合の為替レートについて、まとめました。

ご心配な方はメール相談個別相談(オンライン)をご利用いただければと思います。