【freee会計】インボイス発行事業者の自動チェック機能がリリース

Last Updated on 2022年12月22日

freeeがインボイス発行事業者の自動チェック機能をリリース

クラウド会計のfreeeが、

インボイス発行事業者自動チェック機能を

リリースしました。

取引先がインボイス発行事業者であるかを

番号を入力することによって確認することができます。

 

  • 取引先設定画面でインボイス登録番号を入力すると登録の有無・登録日を確認してくれる
  • 電子インボイスの標準仕様「Peppol」との連携ではない
  • データ更新は毎月1回なので注意

インボイス発行事業者のチェック方法

インボイス発行事業者かどうかのチェックは、

設定→取引先から行うことができます。

 

ここで登録されている取引先は、

請求書の発行や経費の取引の登録に使うことができ、

レポートにも反映されます。

 

「適格請求書発行事業者か」の項目で、

「適格請求書発行事業者に該当する」にチェックを入れると、

Tから始まるインボイス発行事業者の番号を入力できます。

 

ここに番号を入力して、「存在する番号かチェック」

ボタンを押すと、登録されている場合にはその旨と、加入日が表示されます。

(試しに自分の事務所の番号を入力してみました)

 

電子インボイスの標準仕様ではなく、国税庁公開のWeb-API機能が使われている

この仕組みは国税庁が公表している「適格請求書発行事業者公表システムWeb-API機能」

が利用されているようです。

以前、当ブログでも書きました。

この仕組みを使えば、別システム(わたしが試したのはSpread sheet)とインボイス登録情報が連携できます。

【GAS】Web APIを使って国税庁からインボイス発行事業者のデータを入手する方法

 

このWeb-API機能は現在EIPA(デジタルインボイス推進協議会)

が進めている電子インボイスの標準仕様Peppolとは関係ないようです。

freee以外のいくつかの会計ソフトでは、「Peppol対応」と謳われるものも

徐々に出ています。

この2つの仕組み(Web API、Peppol)が、今後どのように会計ソフトに導入されていくのかは

2022年12月時点では不明な部分が多いです。

 

機能追加によるメリット・注意点

あらためて取引先に番号を確認しなくても、簡単に会計ソフト上で確認できるのは経理の効率化の観点からは大きなメリット

です。

 

ただ、これはあくまで「請求書にインボイス発行事業者の番号が書いてある」

という前提で、「何も番号が書かれていない請求書の発行者がインボイス発行事業者かどうか」

は元データのある国税庁のインボイス発行事業者公表サイトで名前検索するしかありません。

 

そもそも、「請求書に書いてあるインボイス発行事業者番号を疑うこと」

とその手間とのバランスを考える必要があるかなとは思います。

とはいえ、簡単にチェックできる機能は

スモールビジネスを行うわたしにとってもありがたいです。

 

なお、登録番号が検索されない場合には、

  • 入力した登録番号に誤りがある
  • 現在、インボイス制度への加入申請中である
  • 加入自体は完了しているが、freeeが取得するデータに反映されていない

といった理由が考えられます。

3つ目は、freee内部でのデータ更新が1ヶ月に1度ということもあり

起こり得ます。

この場合も、最新データのある国税庁のインボイス発行事業者公表サイトで名前で検索する必要があります。

 

まとめ

freee会計にて、インボイス発行事業者の自動チェック機能がリリース

されましたので、実際に試してみました。

 

取引先ごとに毎回確認するかははさておき、

番号だけでサクッと加入の有無と加入日を確認できるのはありがたいです。