人事労務freee + GビズIDで社会保険の月額変更届をペーパーレスで申請する方法

Last Updated on 2021年6月24日

当事務所では、税務・労務など様々な手続のペーパーレス化を推進しています。

今回は、人事労務freeeをお使いの方が、GビズIDを使って社会保険の月額変更届をペーパーレスで申請する方法を紹介します。

 

GビズIDとは

GビズIDとは、ID・パスワードのみで複数の行政サービスに対する電子申請を

可能にするサービスです。

行政サービスとは、例えば社会保険手続や補助金申請です。

法人の印鑑証明書を添付して申請する必要がありますが、

一旦取得してしまえば、電子証明書などを要することなく

ID・パスワードで電子申請を行うことができるようになります。

GビズIDについて詳しくはこちらの記事に書いております↓

電子証明書不要。2020年4月より『GビズID』によって社会保険等の手続の電子申請がしやすくなります

GビズIDで電子申請できる手続

2020年10月現在、GビズIDで電子申請できる手続は以下のとおりとなっています。

  • 資格取得届
  • 資格喪失届
  • 算定基礎届
  • 月額変更届←給与の増減があったときに提出するもの。今回はこちらを試しました
  • 賞与支払届
  • 被扶養者(異動)届
  • 国民年金第3号被保険者関係届

 

人事労務freee + GビズIDで月額変更届を電子申請する方法

人事労務freeeは、クラウド型の労務ソフトで、

電子申請用のデータ(csv)をダウンロードすることができます。

そのデータを「届書作成プログラム」というシステムに取り込んで電子申請をすることになります。

入力の手間が省けて、便利です。

 

①csvファイルをダウンロードする

まずは人事労務freeeより、月額変更届のデータをダウンロードします。

「月額変更届の確認と出力」ボタンをクリックし、

電子申請用CSV作成ボタンを押します。

様式を日本年金機構用か、健康保険組合用か選択し、

媒体通番を指定します。(特に過去にダブりがなければ何番でも良いようです)

事業所整理記号などが正しく入っていないとダウンロードできないので、

その場合は事業所設定を正しく入力します。

 

②届書作成プログラムをダウンロードする

社会保険の電子申請を行うには、「届書作成プログラム」というソフトが必要となります(Windowsのみ可能)。

ダウンロードは、以下のページより行なえます。

各種様式のダウンロード|日本年金機構

③届書作成プログラムの「仕様チェック」をかける

ダウンロードしたcsvファイルにエラーがないか、確認をする必要があります。

届書作成プログラムを起動し、仕様チェックメニューの「社会保険(S)」を選択します。

提出先と提出方法を選択し、

ファイルの場所を指定します。

(なぜか、フォルダしか指定できないのでCSVファイルを適当なフォルダに保存してから指定します・・。)

下記のとおり表示されたら、正常にインポートできる状態になっています。

なお、エラーが発生した場合の対処がこちらの20ページ以降に記載されています↓

ファイルダウンロード 新規ウィンドウで開きます。【GビズID】自社システムや労務管理ソフトを使用して届書データ(CSVファイル)を作成される方向け(PDF 1,988KB)

④月額変更届を申請する

再びメニューに戻って、

「届書の申請・申請状況の照会(A)」を選択します。

提出ファイルを作る⇒電子申請用(D)を選択します。

認証方法に、GビズIDを選びます。

(初めてGビズIDでログインする場合は、ログイン画面が出てきます)

届書の申請(A)を選びます。

申請データを選択する画面が出てきますので、

先程人事労務freeeからダウンロードしたデータを選択します。

データを取り込むと、件数にカウントされますので確認します。

事業所の所在地などを入力する画面が出てきますので、

入力していきます。

(これらは、GビズIDの基本情報と紐付いてほしいのですが。。。)

これでもかと入力画面が続きますが、

めげずに入力していきます。

ようやく、申請データの送信画面が現れますので、迷いなく申請ボタンを押します。

申請が完了すると、受付番号が表示されます。

なお受付番号は「申請状況の照会」画面で見られるので、控える必要はありません。

「申請状況の照会」メニューで、現在の処理状況を知ることができます。

提出して1時間程度で、送信待ち⇒処理中に変更しました。

気長に待ってみましょう。

 

まとめ

人事労務freee + GビズIDで月額変更届をペーパーレスで申請する方法を紹介しました。

いちいち入力せずに

もともとあるCSVファイルを活かせるのが良いと感じました。

社会保険手続をペーパーレス化したい方の参考になれば幸いです。