Last Updated on 2020年12月10日
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費用・売上は発生(実現)したときに処理をする
会計・税務では、
費用、売上は代金を「払ったとき」「受け取ったとき」に処理するのではなく、
「発生(売上の場合には、実現)したとき」
に処理をします。
例えば、12月31日が決算だとして、
その前の12月1日に来年の4/30に発生する費用を支払ったとします。
この場合には、支払ったときには費用とはせずに、「前払金」で処理をします。
ただ、これを手動で処理すると
支払った時、発生した時いずれも仕訳が必要なので手間が増えます。
発生時の仕訳も忘れずに行わなければなりません。
クラウド会計のfreeeは、上記の処理を「取引の更新」機能で自動的に行うことができます。
便利な機能ですので是非お試しください。
freeeの取引更新機能のやり方
例として、以下のケースを想定します。
【例】決算日は12月31日。12月1日に、来期の4月30日開催のセミナー代金40万円を支払った。
この場合には、
支払った12/1には「前払金」で、発生日の翌年4/30には「研修費」で処理をする必要があります。
手順①支払取引の処理をする
通常の取引と同じように、12/1に支払処理をします。
科目は「前払金」とします。
手順②更新処理をする
取引登録が終わると、金額の横に「+更新」ボタンができますのでクリックします。
更新内容が表示されますので、
更新日のところに「発生日」(この場合だと、4月30日)を入力します。
勘定科目には、「費用の科目」(この場合だと、研修費)を入力し、金額を入力の上保存します。
更新が終わると、金額の欄に更新後の残高0が表示されます。
仕訳形式プレビューを確認すると、あらかじめ未来の仕訳(研修費)ができていることがわかります。
このような更新処理を活用することによって、
仕訳漏れ・入力ミスを防ぐことができます。
部分的な更新も可能
前述した例では全額同じ日に更新しましたが、
部分的な更新も可能です。
例えば、先程の例では4/30にセミナーが開催されるということでしたが、
1月、2月、3月、4月に開催されるのであれば、
それぞれに費用を割り振ることができます。
(継続的な費用の前払いの場合には、「前払金」ではなく「前払費用」で処理します)
このように更新処理を各月で追加していき、
費用配分して自動登録することが可能です。
月が多い場合には、
少し大変かもしれません。
そのような方にはアプリも用意されています。
その他、売掛金の回収が見込めなくなった取引先について
あらかじめ貸倒れの処理をしておく、
といった使い方も可能です。
まとめ
freeeの取引更新機能で、経過勘定項目(前払金・前払費用など)の計上を効率的に行う方法
を紹介しました。
手動で仕訳は大変なので、
前払・前受取引がある方は
参考にしてみてください。