クラウド会計にAmazon明細を取り込んで効率化する、口座振替の注意点。

Last Updated on 2017年5月25日

Amazonで仕事関連の書籍や消耗品を購入している方は多いのではないでしょうか。

私もよくAmazonで書籍など購入します。

Amazonはカード引落が前提なので今までカードだけ同期していました。

しかしカードデータを同期した際次のような画面になってしまい、何を買ったのかよく分かりません。

(以下、MFクラウドを例に説明します)

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「あれ、これなんだっけ・・」となってカードの明細を別サイトで確認して科目をつけていました。

クラウド会計でいう「口座」は幅広い

ちょっとここでAmazon明細をを取り込む方法の前に「口座」に関して説明します。

クラウド会計には「口座」という大きな概念があります。

通常口座というと銀行口座を思い浮かべますが、クラウド会計で言う「口座」とは、会計ソフトに取り込むことのできる外部データを総称しています。

例えば取り込むことのできるデータは銀行口座やクレジットカードの他に、

  • Paypal
  • Amazon
  • モバイルSuica
  • Askul
  • スターバックスカード
  • クラウドワークス

など電子マネー、通販サイト、ビジネスサイトのあらゆるデジタルデータを「口座」として取り込むことができます。

クラウド会計は「外部からデジタルデータを取込み、手入力をなくしていく」という大きな視点があり、その特徴として表れているのがこの「口座」という概念です。

Amazon明細を取り込めば詳細な項目が分かる

試しに、Amazonのデータを同期してみました。

同期の仕方はとても簡単で、サイトログインにいつも利用しているユーザーIDとパスワードを入力するだけです。

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同期データを確認してみると、先ほどのカード明細で分からなかった項目が詳細に表示されています。

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これだったらすぐに1つ目は新聞図書費、2つ目は消耗品費と科目がつけられますね。

注意点:口座内の単なる振替の場合は損益は発生しない

上記のやり方で一点注意すべき点は口座間の単なる振替の仕訳です。

クラウド会計では「口座」という大きな概念があると先ほど書きましたが、口座内での振替の場合には「費用・収益」の取引は発生しません。(この点、freeeでは口座外でのやり取りを「取引」、口座内でのやり取りを「口座振替」とまとめています)

イメージで言うと下記の図のとおりです。

カードデータだけ同期していたときは、こんな感じでした。

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Amazonも同期する場合には、次のようになります。

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口座内にAmazon口座ができたことで、

クレジットカードのデータ取込みをした際は単なる口座振替となるため未払金(Amazon))/未払金(カード)の仕訳となります。

つまり未払金の振替だけになります。

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このようにクラウド会計の口座内の単なる振替は取引発生は起きず(未払金等の科目を通過させるだけ)、あくまで「口座の外」で起きた取引だけに費用や収益など具体的な科目を設定することになります。

なお、freeeでは口座内で発生した「口座振替」と口座外で発生した「取引」を言葉として厳密に分けていますが、MFクラウドでは分けていません。

MFクラウドで口座内の仕訳をするときには特に注意が必要です。

まとめ

クラウド会計にAmazon明細を取り込んで効率化する方法と、口座内の振替に関する注意点をまとめました。

今やビジネスに不可欠なAmazonのデータは、是非活用して効率化したいところです。

それと同時にクラウド会計を使いこなすために重要な概念である「口座」を理解することも大切です。