【クラウド会計freee】申告書を提出した後に決算数値が変わってしまった!主な原因と対処方法

Last Updated on 2021年7月2日

クラウド会計freeeをお使いのお客様から受ける相談で、

「申告書を提出した後に決算数値が変わってしまったんです!どうすれば良いですか?」

というものが多いです。

主な原因と対処方法をまとめましたので、

参考にしてください。

 

決算数値が変わってしまう原因

①申告書提出後に同期されたクレジットカードのデータを登録している

一番多い原因がこちらかと思います。

クラウド会計freeeは銀行口座、クレジットカードのデータを同期して

登録できることが最大のメリットなのですが、

なかにはリアルタイムで同期してくれない口座もあります。

主なものはクレジットカードですね。

例えば私が使っているOricoカードの場合、未確定のものは同期に対応していません。

 

ですので、申告書提出後に、バックデートで未確定分が同期され、

うっかり登録してしまうことによって数値が変わってしまうことがあります。

 

この場合の対処法を説明します。

レポート⇒仕訳帳を開いて、「作成日時」を申告書の提出日以降で設定して検索してみましょう。

例えば下記は、2020/5/1〜2021/4/30が事業年度で、2021/5/15に申告書を提出した場合です。

そうすると、申告書の提出後に同期して登録してしまった仕訳があれば出てくるはずです。

これらの登録を一旦解除すれば、数値は元通りになります。

なお、これらの仕訳は過年度分なので本来修正申告(又は更正の請求)が必要ですが、

金額が数千円程度であれば翌年度に「過年度修正」ということで処理すれば大きな問題はないでしょう。

このようなことがないように、決算においては同期されていないデータについては

クレジットカードサイトで確認し、手動(又はExcelアプロード)で計上しておくことをオススメします。

 

②消費税の処理方法が変わっている

稀に、年度締めや年度巻き戻しをすることによって消費税の処理方法が変わってしまうことがあります。

例えば、税抜処理だったのに税込処理になってしまっているケースです。

売上・費用がすべて少しずつ増減しており、仮払消費税・仮受消費税を相殺したはずなのに残高が残っている場合には疑ってみましょう。

この場合の対処法を説明します。

事業所設定⇒詳細設定で消費税の設定を確認します。

  • 消費税の課税方式:免税/簡易課税/本則課税(個別又は一括比例配分又は全額控除)
  • 簡易課税の場合には事業区分:第一種〜第五種
  • 消費税の経理方式:税抜経理又は税込経理

当初の申告と合っているか確認しましょう。

もし違っていたら当初の設定に戻します。

これによって数値は元に戻り、仮払消費税・仮受消費税も0になるはずです。

 

決算数値が変わらないようにするためには

申告書提出後に決算数値が変わってしまうと、その原因を探るに相当の時間がかかってしまいます。

このようなことが起きないためには、

申告書を提出したら、すぐに年度締め処理を行う

ことが大切です。

そしてよほどのことがない限りは、

年度締め処理をした後は過去のデータを操作することはやめましょう。

申告書と辻褄が合わなくなってしまうことは避けたいです。

 

まとめ

クラウド会計freeeをお使いの方から多い質問の、

「申告書を提出した後に決算数値が変わってしまった」場合の、

主な原因と対処方法を解説しました。

困っている方の、参考になれば幸いです。